第4回 なぜこうなったか その2

温泉沢の頭にて。背後に見えるのは薬師岳と主稜線

こんにちは、こんばんは。Kです。

 

前回は登山靴のレビューでしたが、今回は前々回の続きとして、なぜこうなったかを思い出して綴りたいと思います。

昨夏に1週間かけて室堂から黒部まで北アルプスを縦走をしたのですが、正直いってそこまで期待したわけではありませんでした。

多少長く歩くとはいえ、山小屋多数の山域で、よく整備されたテン場で眠れるなら大丈夫だろう、と。

同時に、自分にとって考え方(生き方)に変化をもたらす程の大きな経験になりはしないだろうと。

実際、天候に恵まれた事もあり、運動強度としては問題なく、身体のどこかが痛むわけでもなく無事に歩き切ることができました。

ですが問題(?)はそういった事ではなく、夏山を楽しんでいる人達との出会いでした。たくさんの出会いが私の内面に変化をもたらしたのです。

私は今まで、冬は雪山、夏は沢登り、春秋はクライミングと、人の多い夏山を少し避けてきたフシがあります。(全く行かなかったわけではありませんが)

ですがこの旅では多くの登山者と出会い、挨拶をかわし、時にはSNSの交換をしました。

それぞれ年齢も出身地も、バックボーンも違う人々が、ただ山だけでつながっていると言う不思議な感覚。

これはクライミングの岩場で出会う人でも同じなのですが、登山とクライミングでは参加人数が大きく違います。

登山はまさに老若男女問わず。皆さんそれぞれ思い思いの時間を楽しんでいました。

また、日本有数の山岳地帯である北アルプスが日本中の登山者を魅了する場所というのもあるのでしょうか。

高知から来ていた学生グループ、関西から来ていたトレラン男性達、神奈川から来ていた50代の仲良し女性2人組などなど、色々な方達とお話しでき、別れ際にお互いの無事を祈りました。

私は人様に自慢できるような山に行けるような実力はないのですが、心のどこかでチャレンジングな山だったり、体力的に完全燃焼できるような山行への憧れがあると思います。

その姿勢はロッククライミングでは当たり前の事で、自分の限界以上のトライが自分を強くしていくといった感覚です。

諦めないで自分をプッシュしていく、それもまた物事との向き合い方の一つなのだと思います。

しかし、そうでなくても(夏山は安全と言っているわけではありませんが)誰とも競わず、ただゆったりと楽しむ山も素晴らしいのだな、と気づかせて貰いました。

この縦走を通じて、改めて私や皆さんを惹きつける登山の魅力に触れた気がしました。

それらを登山を知らない人に伝えたい、そしていつかあの雄大なアルプスを歩いてもらいたい。おこがましいのですが、あの時の感情を振り返ると、そんな風に思ったのだと思います。

その山から帰ってきて、日本山岳ガイド協会の資格試験を受けてみようかなと、妻に話してみました。彼女は賛成してくれて、私も受けてみようかなと言ってくれました。

最初の関門である学科試験は1ヶ月半後に迫っていましたが、一生懸命やればできるはずと思い、申し込みました。

登山ガイドとはどんな仕事なのか、ガイドとはどのような方々なのか、何も知らない本当の白紙からのスタートでした。

最後までお読みいただきありがとうございました。また次回もお読みいただけると嬉しいです。それでは、また。

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